完成工事高を作成する際は評点テーブルをチェックする

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経審において、完成工事高は2期平均または3期平均のどちらかを選択できる、というルールは皆さんご存じかと思います。その時どちらか一方で選択の余地がない、という状況でしたら悩む必要はありません。
ただ評点を気にする業種が複数あった場合に、こっちが立てば、あちらが立たず、という状況になることがよくあります。例えば、土木工事と管工事の評点を検討している際、土木は2期平均がベスト、管は3期平均がベスト、という具合です。
当然、シミュレーションの評点と格付け基準の総合数値とのギャップを検討した上でどちらかを選択して行く訳ですが、ひとつ頭に入れておきたい点があります。
それは、完成工事高の評点の計算式は一律ではなく、テーブルが存在しているということです。一例として次のケースを見比べてみます。

完成工事高 8,000万円以上1億円未満
22×(年間平均完成工事高)÷20,000+601

(例1)完成工事高 9,800万円
22×98,000千円÷20,000+601=708 <評点は708>

(例2)完成工事高 9,900万円
22×99,000千円÷20,000+601=709  <評点は709>

完成工事高 1億円以上1億2,000万円未満
19×(年間平均完成工事高)÷20,000+616

(例3)完成工事高 1億円
19×100,000千円÷20,000+616=711 <評点は711>

数値の並びを見てみると、
 ・完成工事高 9,800万円 708点
 ・完成工事高 9,900万円 709点(差1点)
 ・完成工事高 1億円   711点(差2点)

テーブルが一段階変わると計算式が変わることにより、同じ100万円ずつの差であっても結果通知の点数は更に開くという結果になるのです。完成工事高を作成していく際には、この仕組みがあることを前提に置いておきましょう。

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この記事を書いた人

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塩﨑 宏晃

2003年行政書士登録。
建設業許可・経営審査業務の実務経験19年。
行政書士業務を通じて現場で働く方の縁の下の力持ちとなることがモットーです。
近年は建設キャリアアップシステム、特定技能ビザにも取り組んでいます。
お客様は一人親方、サブコン、地方ゼネコン、上場メーカーなど様々。
毎年200社以上のお客様と直接お会いし、ご相談を承っています。
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