完成工事高に含まれない売上げとは

完成工事高とは?

完成工事高とは、建設会社の本業の売上のことです。建設業を営む事業者が他の業種を営んでいることは珍しくありません。しかし、兼業をしていないと認識している事業者でも、実際には兼業の売上が発生していた…ということもありえます。本日は兼業についてご案内をしていきます。

 

兼業とは、建設業で定められた29業種の工事の請負や施工以外について売上を得る目的で実施する業務を言います。建設業として定められた建設工事以外の売上は兼業による売上になります。具体的には以下のとおりです。

・造園関係

→除草、草刈り、伐採、剪定、管理、造林

 

・測量関係

→測量、設計、地質調査、ボーリング

 

・保守関係

→保守、点検

 

・清掃関係

→清掃、浄化槽清掃、ボイラー洗浄、側溝清掃

 

・維持管理関係

→道路維持管理、造園管理

 

・宅建業務関係

→建売住宅の建築・販売

 

・運搬・販売関係

→資材の運搬、販売、金属の売却収入

 

・機械関係

→機械器具の製造・修理

 

・除雪関係

→除雪、融雪剤散布

 

・そのほか

→人工出し、自社物件の工事

  

建設業許可を取得する前は建設工事と兼業を分けて考える必要はなかったと思いますが、許可の申請をする場合や、許可の取得後は分けていく必要があります。

 

・建設業許可を申請する際の経営業務管理経験、専任技術者の実務経験から兼業の経験を除きます

・許可を取った後の完成工事高、工事経歴から兼業売上を除きます

また、兼業事業の売上を誤って完成工事高に入れた状態で経営事項審査を受けてしまうと虚偽の申請と判断されてしまう可能性もありますので注意が必要です。兼業かどうか判断に迷った場合は許可行政庁にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

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塩﨑 宏晃

2003年行政書士登録。
建設業許可・経営審査業務の実務経験19年。
行政書士業務を通じて現場で働く方の縁の下の力持ちとなることがモットーです。
近年は建設キャリアアップシステム、特定技能ビザにも取り組んでいます。
お客様は一人親方、サブコン、地方ゼネコン、上場メーカーなど様々。
毎年200社以上のお客様と直接お会いし、ご相談を承っています。
2023年から申請のオンライン化が本格スタートしますので、
これを機に遠方のお客様ともご縁を頂ければと考えております。