経審本番前のシミュレーションの結果、監理技術者1名の退職が経審の総合評定値P点に与える影響がお客様が想像した以上に大きいということがありました。
監理技術者の退職前 総合評定値(P)866点 完成工事高及び技術職員数(Z)742点
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管理技術者の退職後 総合評定値(P)851点 完成工事高及び技術職員数(Z)682点
総合評定値では、マイナス15点という影響を及ぼしたのです。
監理技術者1名の加点は6点というのは良く知られています。
しかし6点という数値は、Z点の一部である種類別技術職員数の評点(Z1)の計算段階に過ぎません。
Z1点は、技術職員数に応じて1~30段階の計算式があります。
今回の事例では、技術職員数が5人以上10人未満であるため、次のようになります。
Z1=63×(技術職員数値)÷5+509
この技術職員数値の部分に、資格に応じた職員毎の点数(6点~1点)の合計値が入ります。
単純な足し算だけではないため、監理技術者1名の退職が大きな影響となるのです。
監理技術者1名の退職が経審の総合評定値P点に与える影響
この記事を書いた人

塩﨑 宏晃
2003年行政書士登録。
建設業許可・経営審査業務の実務経験19年。
行政書士業務を通じて現場で働く方の縁の下の力持ちとなることがモットーです。
近年は建設キャリアアップシステム、特定技能ビザにも取り組んでいます。
お客様は一人親方、サブコン、地方ゼネコン、上場メーカーなど様々。
毎年200社以上のお客様と直接お会いし、ご相談を承っています。
2023年から申請のオンライン化が本格スタートしますので、
これを機に遠方のお客様ともご縁を頂ければと考えております。